雪が少なく比較的暖かな冬だったはずなのに、なぜか雪解けが遅い赤井川村です。 今年は新しいベリー園の作業がたくさんあるのですが、中々春仕事が始められません。 ともあれ春です。今年は忙しい年になるでしょう。 春の楽しみは朝一番の雪上散歩です。硬くしまった雪の上を長靴で歩く自由は北国の特権と言えるでしょう。
春の風が柔らかく吹き始める3月から4月、しかし今年は思いがけず雪解けが遅くて、隣接する小樽はもちろん、余市や倶知安の畑に地面が見え始めてもなお赤井川村はずっと雪の下だ。 融雪剤を撒くタイミングを失してしまい、ベリー園ではまだ作業を始められないでいる。冬囲いを外して肥料や堆肥をやる時期なので、雪の様子をうかがう毎日だ。 ●ごはんですよー!で全員集合 毎日、朝夕の決まった時間に犬猫の諸君のために食事を用意する。それぞれに決まったメニュがあって、なるべく安心できるものを選んでいるつもりだ。犬たちはオーストラリアビーフの挽肉(生)と増量剤としてサイエンスのドライフード、ネコたちは「カナガン」なるドライフードと同じく挽肉だが、ふたりはそれほど牛肉を好まない。むしろ朝だけあげる魚の缶詰が好きで、ワフワフいって奪い合ったりする。犬のように食器を分けでも平気で侵略するあたりがネコ的でおもしろい。写真はペット用シンク上の定位置で食事中のふたりと順番待ちのふたり。ギンとランは礼儀正しくひかえめで、本当に偉い。 ●宇土洋代さん歓迎会 長い独身生活に終止符を打って有巣君が結婚することになった。お相手が写真右奥の洋代さんで、東京方面から北の辺境喜茂別町にやってきた。4月に入ったある日、さらなる辺境の我が赤井川村で歓迎会を開催することになった。なにはともあれ大歓迎、いよいよ家族が8人になって大いにめでたいことである。夕食会前には「五十肩完治記念キャッチボール大会」をやって、年齢詐称疾患といわれながらも強気の投球をするのであった。ところが投球にがんばり過ぎて翌朝にはふしぶしが痛くなり、予定していた元服山登山についてはうやむやのまま中止になった。裏にそびえる元服山には来春に登頂するつもり。 結婚のお祝いに表札をプレゼント ふたりが持つ表札は小樽の山口保氏が作る有名な木彫品で、素晴らしい完成度のロングセラー商品だ。山口氏については語るべき所が多くて大変だが、まずは北海道移転以来の親しい友人であり、アリス・ファームの役員もやってもらっている。知り合った頃はまだ喫茶店をやっていたが、ぼくも少し協力して木彫看板のプロに転身、商品が大ヒットした。そして実は長男の一郎君がかの「サカナクション」の山口一郎なのである。有巣や仁木は毎年「ライジングサン」というコンサートに出かけるが、幼なじみの一郎君を観客席から眺めるのである。いや、男の子というのはこのように大化けするからおもしろい。 >> 木彫工房 メリーゴーランド ●吉田大工さん大活躍の春 昨秋から始まった新ベリー園の建設工事だが、一任していた高給優遇大工が行方不明になった。どうしようか思案していたらふとしたことからとても優秀な大工さんが登場して一気に前進することになった。誠実にして実直、堅実、勤勉、すべてが前任者と対局にある人物で、この人と最初からやれば良かったですね、と関係者一同口を揃えるのがこの吉田大工さんである。乱暴乱雑なやっつけ仕事を補修しつつぐんぐん完成に近づけてくれて、3棟とも4月末にはおおむね完成の予定だ。吉田大工さんを始めとして、板金屋さん、塗装屋さん、左官屋さん、電気屋さん、建具屋さんなど、いい職人さんと沢山出会った。 ●リアム一家来訪
リアム・バートレーは新しい会社を作って一緒に仕事をする仲間で、このところかなり頻繁に会っているのだが、4月のある日、仕事を離れて家族で遊びにやってきた。左が奥さんの知子さん、赤ちゃんは間もなく1歳のマヒナ、そしてお母さんのマーゴ。マヒナは初対面の犬にもネコにも臆せず、興味津々、これなら大丈夫。知子さんは東京山の手のお嬢さんで、それだけでぼくの評価はすでに90点に達してしまうのである。ともあれとてもいい一家で、とてもいい写真になった。後ろのネコはペパで、上から吊した紐で遊んでいるところ。 |
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4月 2024
ご案内「藤門弘の北海道フォト日記」は夢枕獏さんのホームページ『蓬莱宮』にも転載されていますので、そちらもごらんください。 |